• seike33

アメリカで医師として働くのはどのくらいの英語力が必要か



皆さんは「アメリカで働くには英語力が高くないとやっていけないよね」と思っていませんか。

それは半分合っていますが、半分は外れです。


ここでは実際にアメリカで医師として働くにはどのくらいの英語力が必要なのかを紹介します。あまり神経質になることもないですよ。

真の英語力ってなんでしょう?


ここでは、アメリカなどの英語圏に住んでいる人と、日本に住み普段英語を話さない人たちの感覚の違いを紹介します。

日本で英語を勉強している人達の英語力の基準

英語力と言うとどんなイメージをしますか?


日本に住んでいる人達にこの質問をすると、多くの人が「ペラペラ=流暢に話せること」と言います。

実際に英会話スクールのCMでも、流暢に話せるシチュエーションを多用しているので、こういう風に思うのも仕方ないでしょう。


日本に住んでいる人が考える英語力の基準は、


1.スピーキング 2.理解力 3.リスニング力 という感じでしょうか。

アメリカに実際に住んでいる人達が考える英語力


もちろん、流暢で生粋のアメリカ人のような早口で話せるようになることにこしたことはありません。

しかし、アメリカに実際住んでいる人の考える英語力とは、「通じること」です。


アメリカは移民も多くアクセントやクセが強い英語も珍しくありません。ですので、流暢に話せる(話しているフリをする)よりは、実際に単語だけでも意思疎通ができる人を英語力が高いと言います。

一般的にアメリカで就職するにはどのくらいの英語が必要なのか?


医師の前にまずは、一般にアメリカで就職するためにはどのくらいの英語力が必要なのでしょうか。

総合の英語力ではなくリスニング力

就職で求められるのは、先ずは「リスニング力」です。


聞き取れなければ仕事に支障をきたしてしまいます。ですので、新入社員が求められることは、相手が英語で何を言っているか、そして自分が何を求められているかを理解することです。


そのため、リスニング力の悪い人は(アメリカ人でもリスニング力の悪い人はいます)、メモを取ったり、確認したりしながら仕事を進めています。

コミュニケーション能力が会社を続けるカギに

日本でもそうだと思いますが、アメリカでの採用は多くがポジション制といい、最初から同じポジションについてその仕事をこなします。


日本と違い指導する先輩社員もいるにはいますが、ほとんど短期間です。


日本のように新入社員に何か月も先輩が付いてというわけではありません。ですので、最初は引継ぎ役(前にそのポジションにいた人)の人から仕事を教わり、それが終わると自分の仕事を一緒に行う人に聞いて回ります。


その時に上手く情報や、やり方を教えてもらえるかどうかはコミュニケーション力が要になってきます。


アメリカでは小さい頃から「スピーチコミュニケーション」など様々なコミュニケーション能力を鍛えるような授業があるので、自然とどうやって人と交わらなくてはいけないのかを学んでいます。

医師に求められる英語力とは?

では、実際に医師としてアメリカで働くにはどのような英語の力が必要なのでしょうか?アメリカで医師として実際に働く人に焦点を当て、何が必要か紹介していきます。

医学用語と医療を行う上で使う言葉

医師は医療のプロフェッショナルです。ですので医療行為を行う上で必要不可欠な英語はしっかりと使いこなせることが大切です。


例えば、以下は実際に医学生や医師たちがSOAPノートという患者さんの診察に使用している情報です。


電子カルテなどでかなり簡単にはなりましたが、実際に申し送りなどの場合には、以下のような情報を報告しています。


*()内は省略していない単語です。小さな医療チームになるとさらにその医療チームだけの省略語なども入ってきます。実際には患者さんの疾患に関係のある事しか書かないので、もっと短くなります。


PE: (physical examination) VS: (vital signs) T: 100.2, Tmax (maximum temperature) 102.6, BP 128/82 (115-130/72-84 (range)), RR: 20, HR: 98, regular, Pulse Ox 98% on 4L, I/O (in's and out's)=1.7/2.2 (liters). Gen: A+O x 3 (alert and oriented to person, place, and time), flushed, moderate distress. MMM (mucous membranes moist), fair skin turgor; WD/WN (well-developed/well-nourished) HEENT: (head, ears, eyes, nose, throat -- often combined into one description) Head: NC/AT (normocephalic/atraumatic) Eyes: PERRLA (pupils equal, round, and reactive to light and accommodation), EOMI (extraocular muscles intact). Ears: No erythema, no discharge, tympanic membrane intact. Throat: No erythema or exudates. Tongue protrudes straight. Neck: No nuchal rigidity, good ROM (range of motion); No masses/LAD (lymphadenopathy) CV: RRR (regular rate/rhythm) S1/S2, no S3 or S4, no m/g/r (murmurs, gallops, or rubs) Pulm: + R lower lobe dullness to percussion; increased tactile fremitis, increase BS (breath sounds), - bronchial BS, + whispered pectoriloquy; +fine crackles R lower third posteriorly. - w/r/r (wheezes, rubs, or rhonchi). Abd: Soft, NT (non-tender) ND (non-distended), +BS (bowel sounds), no rebound, guarding, masses or HSM (hepatosplenomegaly); Heme + (rectal exam positive for fecal occult blood) Ext: no c/c/e (clubbing, cyanosis, edema), 2+ DP/PT (dorsalis pedis, posterior tibial) Neuro: CNI (cranial nerves intact) Labs: None


リスニング力

患者さんが深刻な事態に陥った場合、早急な対処が必要です。医師は他の医師と緊急に話し合わなくてはいけない場合も出てきます。その場合、医師も緊張していますので、Native スピーカーほど話すスピードが速くなります。


また、緊急を要する場合には、聞き直しなどはかなり時間のロスなので、何回も聞き直すようなことが起きると、無視されたりそのまま自分抜きで進められたりするケースもありえます。


リスニング力は練習していた方が実際に働くうえでメリットになります。

私たちが現地で医師として通用するにはどうしたらいいでしょうか?

実際に現地で医師として採用され、働くには何が必要かを紹介します。前の項目までで働くのを諦めた人は必見です。

医学用語のスピーキング

医学専門用語は慣れてしまえば、英語も日本語同様同じ言葉しか使いません。


特に科に分かれているSpecialistならば同じ用語しか使わないので、短期間で覚えることが出来るでしょう。


この使い方が上手なのは、ヨーロッパの先生たちです。彼らの日常会話は英語ではないのですが、医学用語を使いこなしているため、医療現場でも全く困った様子は見受けられません。


また面白いのが、雑談なども医学用語を使用するので、ジョークとしても通じているようです。


例えば、「昨日魚を買ったんだけど、Appearance(初見に用いられる外見やVital Sign(バイタルサイン)はOKだったので、緊急に搬送したよ=(意訳)昨日の魚は新鮮だったので直ぐに買って家に帰りました」という意味になり、雑談などでは人気者になれます。


医学用語のリスニングと書く力

医学用語を話せれば既に心配する必要はないと思いますが、どうしても聞き取れないような言葉や治療薬などに対しては、ノートに書いたり、図として表したりする練習をしておくと良いでしょう。


そのメモや図があれば後に診断書を書く場合にも参考になりますし、他の医師に見せた場合にも簡単な説明だけで終わることができます。


ヒアリングもスピーキングも苦手だけどアメリカで働きたい人は?

とにかくジョークは言わず、自分の意見を真面目に述べ、ヒアリングができない場合には、看護師さんや若手の医師に聞きまくることが大切です


耳が英語に慣れるまでには最低でも3週間はかかります。まずは聞きまくり職場に慣れてしまうことです。「日本人のDr.○○は真面目だ、寡黙だけどプロフェッショナルな仕事をする」という印象さえ持たれれば、アメリカ人はあまり絡みもせず距離を保ってくれる人たちが多いです。


ですので、自分は人付き合いが苦手だという人はとにかく真面目さをアピールしてみてください。そうすればきっと、周りからも徐々に信頼を得られると思います。


12回の閲覧0件のコメント